脂質-健診でよくひっかかる項目ベスト6
LDLコレステロール、 HDLコレステロール、中性脂肪
何故チェックするのか?
これらの異常は高脂血症あるいは脂質異常症といって動脈硬化に繋がるからです。
【引っかかるパターン】
・悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール値が高い
・善玉コレステロールと言われるHDLコレステロールが低い
・中性脂肪が高い
総コレステロールが高いケースも引っかかりますが、当院では上記のどのパターンなのかで確認しています。
放置するとどうなるか?
動脈硬化性疾患、すなわち、
脳梗塞、心筋梗塞、狭心症、閉塞性動脈硬化症など恐ろしい病気になる可能性が高くなります。
予防内科である当院の考え方
LDLが高い、中性脂肪が高いからと言っていきなり薬物療法へは行きません。
①先ずは、問診にてリスク判断
ご本人が脳梗塞、心筋梗塞などの血管病をしたことがある
家族性の高コレステロール血症でかつ血縁に血管病の方がいる
といったリスク因子があれば、スタチン(コレステロールを下げる薬)を検討します。
そうでなければ、
②生活習慣改善指導をして3ヶ月ごとに血液検査を行い、経過をみます。
③1年ごとに動脈硬化の進行具合を頚動脈エコーでチェックします。
プラーク(動脈硬化巣)の厚さによって治療を選択
軽度 | 生活習慣改善のみで定期的に血液検査 |
中等度 | EPA内服 |
高度 | スタチン内服、脳外科コンサルト |
これを継続しながら、病状が進行しないようにフォローしていきます。