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自律神経の不調

 

自律神経の不調について

自律神経不調とは、多くの場合、交感神経と副交感神経のバランスが乱れている時に起こる症状のことを指します。交感神経と副交感神経のバランスが乱れると、普段、意識することのない呼吸や内臓機能、血液や睡眠活動に乱れが起こります。起きている時に呼吸が浅くなったり、寝ている最中に呼吸が止まったり、内臓の活動が鈍くなるに伴って血流が滞り、免疫機能が低下することで元々持っていた病症が活発化するなどして、発症のきっかけを作ることになります。その結果起こるのが、いわゆる不定愁訴と呼ばれる、現代の医療では検査をしても原因の分からない症状です。しかも、自律神経の低下による影響は人により様々で、症状が起きても医学的な検査だけでは、その根本的な要因を見抜くことが難しい場合がほとんどです。

自律神経が乱れるとどうなる?

自律神経が乱れた時に起こる症状には、動悸、息切れ、血圧上昇、食欲低下、発汗、便秘や下痢といったものがあります。

なぜ自律神経の不調がそうした症状につながるかについては、各個人の生活環境や状況により、原因は様々です。

例えば自律神経の不調によって、脈拍や血圧が速くなったり、逆に呼吸が浅くなることがあります。以前あった患者さんの例では、呼吸が浅くなった結果、横隔膜の動きが鈍くなり、血流が滞ることで背中の筋肉が硬直、結果腰痛につながっていた、というケースがありました。根本の要因は仕事のストレスと、季節の変わり目による寒暖差、睡眠不足など複数の要因が重なっていましたが、こうした要因を突き止めるには、検査だけでなく、詳細な問診とヒアリングが欠かせません。他にも、食欲が必要以上に旺盛になったり、疲労がなかなか回復しない、などのケースもあります。

この様な症状が高じて起こるものがいわゆる “自律神経失調状態” といわれるものです。さらに進行すると、運動能力が落ちたり、代謝や免疫力が落ちて様々な障害を生じたり、抑うつに繋がったりすることがあります。

 

自律神経のバランスが乱れる原因

大きくは、ストレス・生活習慣・加齢・気温の寒暖差などによって起こります。

現代で最も多くみられるものはストレスでしょう。例えば、厳しい職場環境や人間関係でも「やめることができない」など、本能や感情を思考や理性によって抑え続けると、本能や感情を司る大脳辺縁系と、思考や理性を司る大脳皮質の間で対立が起きてしまいます。

対立が続くことで交感神経は興奮状態となり続けるため、副交感神経の働きが抑えられてしまうので、正常な休養や回復が取れなくなってしまうのです。

また、ストレスに付随して起こしやすいのが「夜更かし」などの「不規則な生活習慣」です。夜更かしなどで視床下部の機能が乱れると、心臓、免疫、新陳代謝などの自律神経によって動く体の機能のリズムが崩れてしまいます。また、睡眠不足が続くと、成長や食欲をはじめとした、生命維持や調整を行うホルモンなどのバランスが乱れます。よって、これが益々自律神経の乱れを生むので、負の循環を起こす様になってしまうのです。

近年多いのは、夜遅くまで仕事でパソコンを使う方に現れやすいストレス関連の不調です。視床下部という中枢神経は眼球の近くにあるため、眼精疲労がそのまま自律神経の不調に直結しやすいと考えられます。その様な時に、やはり仕事のストレスで食べすぎてしまう、ということをすると、自律神経の働きの低下に伴って胃腸の働きが衰えているのにも関わらず、食べすぎているため、胃腸に大きな負担がかかってしまうのです。すると、低下した胃腸の働きの低下をカバーしようとして、他の筋肉や内臓器官に負担がかかり、それこそ、腰痛などの症状につながる例も少なくありません。

 

季節の変わり目で体調が崩れる原因

よく「季節の変わり目は体調を崩しやすい」と言われます。実際、若い時はそうでもないのですが、これは加齢することにより、感じる人は多くなります。これは、加齢によって自律神経の機能が衰えていくので、季節の変化による気温の寒暖差に体がついていけなくなることで起こっているのです。現象としては、交感神経、副交感神経の切り替えがしにくくなるために、例えば、発汗や排泄、胃腸の動きの変化が追いつかなくなってしまい、老廃物を溜め込む、消化不良を起こす、といったことの原因となっていくのです。

冬眠していた動物が覚めると、まず体を動かすために山菜を食べる、と言います。現代社会は人類が誕生して以来という大きな視点で見ると、まだまだ、今の人間の体には、原始的に反応する要素が残っていると考えられます。季節の変わり目に応じた反応は、元々人間がもっていた日内変動、季節内変動、ホルモンの変化、などの機能が残っている所以でもあると言えるのかもしれません。

 

脳腸相関とは

睡眠障害、頭痛、食欲不振、意欲の減退、などの精神神経症状に対して、検査ではなかなか原因は明らかになりません。ですが、これら症状は、医学的には腸が原因の一つとしてあるのではないか、という考え方もあります。脳と腸の働きは連動しており、どちらかの悪化によって症状が出ることがある、というものです。

これは「腸脳相関」として医学的には以前からよく知られてきましたが、これまではハッキリとした学術的な根拠が見られなかったため公にはあまり言われてきませんでした。しかし、最近になり、信頼できる研究成果が発表され、改めてその説の正しさが表明される様になってきています。

腸内環境が悪化することで脳に影響しているのか、脳のせいで(ストレスなどの影響)腸に影響しているのかは「卵が先か、鶏が先か」という様に判断は難しいのですが、多くの人はどちらも悪くなることによって、悪循環を起こしている、というのが実際の様です。

脳由来の例えとして良くあるのは、通勤途中、電車や車の中で急におなかが痛くなり、駅のトイレに駆け込む、会議や試験の前になるとどうもおなかの調子が乱れがちになる、というものです。この場合はストレスや生活習慣により、自律神経の不調が起こり、脳から腸への指令の伝達がうまくいかなくなった結果、腸機能が低下する、という発想になります。ここに関しては以前から診断する例がありましたが、その内容としては、「ストレスが原因なのでライフスタイルや生活習慣を見直していきましょう」というに止める例が大方の例でした。

一方、腸由来の症状については、内臓の不調に関してだけでなく、メンタルにも不調を起こす要因となる、というのが近年の研究により、ある程度ではありますが、医学的な説明が出来るようになってきました。

腸由来の症状の代表は過敏性腸症候群です。消化管内部の粘膜に刺激が加わる時、その信号は視床、皮質へ伝えられると考えられており、これは内臓知覚といわれます。メンタル面に影響が出る場合は、腸内フローラの異常、短鎖脂肪酸などの腸内環境の異常により、この内臓知覚への影響に異常が生じていると考えられます。

腸内細菌叢には神経伝達物資であるγアミノ酸(GABA)を産生する菌があることが報告されており、精神疾患との関連が指摘されています。この菌が少ない子どもは、行動異常、自閉症などになりやすいとされ、腸内環境の改善による治療が試みられています。

 

そもそも自律神経とは?

人の体には大きく分けて身体中の隅々まで張り巡らされている「末梢神経」と、それら、張り巡らされている神経からの情報をまとめる「中枢神経」があります。そして、末梢神経は体を動かす指令を出す「運動神経」と、呼吸や血液の循環などの、人が意識することのない体の働きを制御する「自律神経」に分かれます。

更に、自律神経は「瞳孔を開く・心臓の拍動を早める」といった人が活動をする時に必要な状態を作る「交感神経」と、胃や腸の働きを活発にしたり、膵臓や腎臓の分泌液を作ったりと休養や回復の状態を作る「副交感神経」に分かれています。

自律神経の不調とは、この、末梢神経の中の一つの機能の不調であり、主に交感神経と副交感神経の切り替えのバランスが崩れていることを指します。

 

自律神経の調子を整えるには、バランスを崩さない様にリズムの良い生活習慣を心がけ、食事をしっかりと摂り、日常的な運動を欠かさないことです。調子が崩れたら、睡眠時間を確保して、運動をして循環を促しながら、ゆっくり早寝早起きをして生活を整える、というのが理想です。

しかし、現代人はさまざまな理由から、その基本的な健康習慣を維持することが難しく、悪循環に陥った結果、症状を発症する、というのが通例になっています。

 

そこで、有効なのは、まずは落ちた体調を取り戻し、身体の機能を上げて良い循環を起こすことです。私たちは、ここに予防医療の必要性を見ています。つまり、医療によって体の機能を上げ、良い循環を起こすことで、日常の健康習慣を作りやすくするのです。するとあとは良い循環が起きていくので、本人も維持するのが簡単になっていきます。

例えば、当院では、自律神経の活動回復に効果の高い頭鍼(YNSA)メディカルヨガ、身体機能の回復や向上に優れた点滴療法を取り扱っています。これらを使用することで、鈍っている神経に刺激を加えつつ改善を図り、不調をきたして不足した栄養素を補うことができます。その結果、体調を立て直し、自己目免疫や回復力を劇的に早めることができるためです。

他にも様々なアプローチで根本的な医療を展開しておりますので、本ページの内容に心当たりのある方は、是非とも一度、当院の予防内科をご受診ください。

 

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