メニュー

睡眠の質の低下

睡眠の質の低下

予防内科では、睡眠に関して、睡眠時間だけでなく、睡眠の「深さ」や「リズム」に関しても評価対象としています。睡眠の質とは、「記憶の定着」が正常に行われているかどうか、活性酸素の除去が行われているか、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが取れているか、を基準として考えています。

活性酸素とは、人の活動に必要なエネルギーを生み出す際に排出されるもので、適量であれば、免疫機能を担うのなどの重要な役割を担います。しかし、過剰になると、細胞を酸化させて老化や動脈硬化を引き起こし、免疫力低下やがんの原因ともなります。これを酸化ストレスいい、睡眠はこの酸化ストレス除去を通して、脳機能の回復をしているという研究報告があります。最新の研究では、睡眠中に赤血球の量が増加、つまり血流が増加することで酸素の供給や老廃物の除去がより活発に行われることが発表されました。まだ反論はありますが、睡眠中に脳がリフレッシュされている可能性を大きく示唆するものとして、今後の研究が待たれています。

また、睡眠の質の低さは、睡眠不足とは違い、自覚が難しく、改善の方法もわかりずらい症状でもあります。そのため、薄々不調を感じながらも先送りしているうちに、「睡眠負債」を引き起こすなどして「症状」へと転化しているケースがよくみられます。もちろん、自身では気づきにくい「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」が隠れている可能性もあります。

よって、予防内科としては、症状に転化する前の兆候である、「質の低下」の時点を、未病という「病気」として捉えることで、早期、根本回復を目指していきたいと考えています。

 

睡眠の質が低下するとどうなる?

睡眠の質が低下することで、まず、寝てもなんだか寝足りない、睡眠を十分とっても疲れが抜けない、起きたばかりなのにだるい、といった「症状」が現れます。この時、可能性としては、レム睡眠とノンレム睡眠のバランスが乱れている可能性が考えられます。

ノンレム睡眠の時間帯は、脳の疲労をとる時間とされます。一方、レム睡眠中は眼球が運動してることからも、脳が動いている状態とされます。成長ホルモンが分泌され、身体的な新陳代謝が行われます。また、いわゆる金縛りのような状態になることで「筋肉が緩む」状態になっています。ですので、肉体を休め、修復する時間帯ということができます。つまり、レム睡眠とノンレム睡眠とは、脳と筋肉の休息が、うまく繰り返す仕組みということが言えるでしょう。

しかし、既存の医療では、睡眠に特化したクリニック以外では、そもそも「病気」として扱われることは少ないのが現実です。

既存の医療で睡眠関連の症状として最も著名なのは、「睡眠時無呼吸症候群」です。この症状は、放置しておくと、日中の眠気などで日常の生活に悪影響が出る他、高血圧や糖尿病、心疾患や脳梗塞のリスクが高まります。 これらが合併症となっても、症状が深刻化するまで気付きにくいため、最悪の場合は突然死する危険性もあります。

睡眠不足についても、近年は「睡眠負債」として心身に重大な影響があることが明らかとなっています。例えば、6時間睡眠が2週間、または4時間睡眠が1週間続いた場合、脳の機能は2晩徹夜した時と同等にまでパフォーマンスが落ちるという報告があります。これが続くと自律神経のバランスが崩れたり、睡眠中の成長ホルモンの分泌量の減少、免疫機能の低下などが起こります。数年単位で続くことで、神経系の異常へと発展するケースもあります。

また、睡眠に関する症状には、以上のようなもの以外にも、眠りにつくのが悪い「入眠障害」や睡眠中に目が覚めてしまう「中途覚醒」などがあります。なかなか寝付けずに睡眠時間が減少することが状態かしてしまったり、夜中に何回も目が醒めるてしまうことで、睡眠の質が劇的に落ちるため、長期化により記憶の定着にも影響が出る場合があります。 

また、睡眠時間が少なくなると1日あたりの摂取カロリーが平均で308カロリ〜も増え、特にタンパク質と脂質を摂る量が増えた、という研究もあり、肥満との関係性も指摘されています。

 

睡眠の質が低下する主な原因

◾️ ブルーライト

深夜にスマートフォンなどを見ていると、脳が興奮状態となって交感神経優位となり、十分な睡眠の深さが出せません。

◾️ ストレス

不安や不満、つよい我慢などにより常に緊張した状態が続く、または苛立ち、怒りなどがある場合、入眠後も興奮状態が続き、交感神経優位の時間が長くなります。すると入眠時に有効になるべき副交感神経が働かず、自律神経のバランスを崩してしまいます。

◾️ 肥満

肥満は腹部だけでなく、喉の部分にも脂肪をつけるため、その影響で喉を閉塞してしまうことがある。すると睡眠時無呼吸の引き金になり、酸素が十分に行き渡らずに、目が醒めます。酸欠になり危機状態に陥るために、「中途覚醒」を起こす様になります。また、これに加齢などで舌根の機能が落ちると、舌根が喉の奥に沈み込みやすくなり、仰向けになった時に喉が閉塞しかかってイビキになります。

◾️ 睡眠環境

枕が高いと寝にくいと感じる方がいますが、そもそも高い枕で寝ると睡眠時無呼吸と同じ症状が起こりやすく、気道が閉塞してしまう場合があります。また、就寝時はリラックスするためには、体全身で圧力を感じながら就寝するのが良いと言われています。その時、寝具に対して肌で圧力を感じるため、肌触りが良いものを使用すると脳から出るホルモンにより、眠気が誘われる。逆に言えば、寝具の質感が合わないと、睡眠時に皮膚感覚でわずかながらにストレスを感じるということになります。

◾️ 不規則な生活習慣

不規則な生活習慣は睡眠の質の低下につながります。人は日内変動という体温や血圧、精神症状などが1日のなかで変動することリズムを持っています。これが夜更かしなどでリズムを崩すと、睡眠のレム睡眠、ノンレム睡眠の周期も乱れ、就寝してもしっかりと休息が得られなくなってしまいます。

◾️ 加齢

老化すると、レム睡眠、ノンレム睡眠といった、睡眠の深度のリズムが乱れてきます。また、自律神経の切り替えも遅れていくため、入眠障害、中途覚醒などの睡眠にも影響が出ることが多くなります。

◾️ 慢性疲労

日々疲れを感じてると、眠りやすくなりそうなイメージもありますが、疲労により睡眠が浅くなる場合があります。肉体労働による疲労の場合がそれに該当すると思われますが、脳で疲れを感じる場合は、自律神経の機能が低下していることが多く、そうなると副交感神経との切り替えがうまくいかず、睡眠の深度が浅くなります。

 

主な対処

これら要因に対して有効なのは、シンプルには、生活習慣を整えることです。生活習慣を整えるには、悪いことを禁止する、というよりは、「良質な睡眠に結びつく生活習慣を作る」と考えるのが良いでしょう。夜になったら室内の照明を落とし、PCやスマートフォンは寝る前1、2時間前にやめる、就寝前にぬるめのお風呂に入って体を温め、マインドフルネスをしてリラックスをおこない、できる範囲で良い寝具を揃える、ことができると最適でしょう。また、軽い運動など、ストレスを解消する活動を取り入れるのも最適です。

とはいえ、生活習慣の改善は時間がかかることでもあり、また、睡眠の「質」は自覚が難しい症状でもあります。

 

そこで、当院では睡眠の質の低下も一つの「病気」として捉える予防内科を開設し、診療にあたっています。そこでは自律神経の現状をチェックをする機器を備えている他、バランスが乱れている場合は、その調整に優れる頭鍼(YNSA)を受けられる環境も併設しています。また、メディカルヨガにて、マインドフルネスクラスも開催するなど、通常の医療ではなかなかカバーすることの難しい症状への改善策を提案しています。

また、睡眠時無呼吸症候群が発症している場合は、治療も行っています。その他、生活習慣指導や、適時サプリメントや、寝具紹介など、様々なアプローチで根本的な医療を展開しておりますので、本ページの内容に心当たりのある方は、是非とも一度、当院の予防内科をご受診ください。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME