ワクチン接種(自費診療)
当院で接種可能なワクチン
インフルエンザワクチン
インフルエンザウイルス感染症のためのワクチンです。
細菌性肺炎の起因菌にインフルエンザ桿菌(Hemophilus influenzae)という似た名前があります。
以前、インフルエンザに引き続いて流行した肺炎なのでこのような名前が残っているようです。
インフルエンザの正体はRNAウイルスで1933年に分離されました。
抗原性の違いでA、B、Cの3型に分類されます。このうち2009年のように世界的大流行(パンデミック)を起こし問題になるタイプはA型です。 A型はウイルス表面にある糖蛋白である赤血球凝集素の抗原性(HA)とノイラミニダーゼの抗原性(NA)の組合せで亜形が存在します。その違いでH1N1とかの略称で表記されています。
肺炎球菌ワクチン(ニューモバックスNP®️)
肺炎球菌感染症とは、肺炎球菌という細菌によって引き起こされる病気です。この菌は、主に気道の分泌物に含まれ、唾液などを通じて飛沫感染します。
日本人の約3~5%の高齢者では鼻や喉の奥に菌が常在しているとされます。これらの菌が何らかのきっかけで進展することで、気管支炎、肺炎、敗血症などの重い合併症を起こすことがあります。
肺炎はわが国の死亡原因の第5位となっており、日常的に生じる成人の肺炎の1/4〜1/3は肺炎球菌が原因と考えられています。
ワクチンの効果は?
肺炎球菌には 93 種類の血清型があり、使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、そのうちの23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります。
ワクチンの効果持続期間は?
ある海外データでは、健康成人に肺炎球菌ワクチンを接種した結果、接種4 週間後に得られた抗体価に対して接種4 年後の抗体価は約90%、接種5年後の抗体価は約76%であったとされており、この試験結果から、本剤の抗原に対する抗体価は、健康な人では5年間は上昇した状態が維持されると考えられています。
ワクチンの副反応は?
稀に報告される重い副反応としては、アナフィラキシー様反応、血小板減少、ギランバレー症候群、蜂巣炎様反応等が報告されています。他には注射部位の疼痛、熱感、腫脹、発赤などがありますが、これらは通常1週間以内には改善していきます。