耳介療法
──ハートクリニック式「耳介療法」のご紹介
🔸 触らずして、全身を診る耳介療法
耳介療法(Auriculotherapy)とは、耳にある無数のポイント(反射区)を使って体の不調を整える治療法です。
私たちは、これを既存の医療では対応できない症状にも改善をもたらす方法の一つとして、自律神経外来に取り入れることにしました。
これまで当院では、既存の医療では解決できない不定愁訴などの症状に対して、YNSA(山元式新頭針療法)を中心とした自律神経治療を提供してきました。この度、その補完として、針を使わない耳介療法を導入。これは患者さんの痛みに、より柔らかく、深くアプローチするためです。
耳介療法は、フランスのポール・ノジェ医師が1950年代に体系化したものです。
整形外科医であった彼が、坐骨神経痛の患者の耳への処置で痛みが改善したのをきっかけに、耳には全身の地図があるのでは?と考え、臨床と研究を重ねて発表しました。
🔸 中国の耳鍼 × 西洋医学の視点
ルーツは、中国伝統医学の「耳鍼(みみばり)」にあります。
ポール・ノジェ医師は、西洋医学の知見を融合し、「耳は胎児の全身が逆さまに映っている地図」であると定義しました。耳介には300以上の治療ポイントがあるとされ、
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脳
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臓器
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神経
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筋肉
…すべての反射区が、胎児の姿で耳に投影されているとされます。
🔸 「刺さない針」で脳にアクセス
YNSAが頭皮に微細な針を使うのに対し、耳介療法では「針を刺さず」、電気的な刺激(微弱電流)や周波数共鳴を使って体の反応点を探ります。この治療は、痛みも副作用もほとんどありません。特殊な診断器を用いて、耳に微細な周波数を当てながら、体の反応が現れるツボ(反射点)を特定していきます。
反応点では「ピッ」と音が鳴り、そこに微弱電流を流して治療を行います。
🔸 痛みに強い。けれどそれだけじゃない
耳介療法は痛みへの効果が非常に高いとされています。
特に以下のようなケースでおすすめです:
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YNSAでも効果が出にくかった耳鳴り
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頑固な頭痛や肩こり
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そして、慢性的な腰痛
🔸 食欲も、脳の中枢から
さらに特筆すべきは、肥満や過食にも高い効果があること。耳には、食欲中枢や脂肪代謝に関わる反射点が複数存在し、韓国では「5つの耳ポイントで減量成功」という研究発表もあります。食べ過ぎがやめられない…という悩みの裏には、自律神経の乱れや脳の中枢のアンバランスがあります。
耳介療法は、食欲を抑えるポイントを刺激し、根本的な体質改善を促すアプローチなのです。そこで、当院では、耳介療法を単体ではなく、以下のようにYNSAと組み合わせて使うスタイルを取ります
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YNSAで「脳幹部」や「全身の自律神経」にアプローチ
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耳介療法で、局所の痛み・反応点・代謝の異常にアプローチ
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必要に応じて「高気圧酸素療法(酸素ボックス)」も併用し、
血流・エネルギー代謝の底上げを図ります
慢性的な疲労感、だるさ、痩せにくさ──
これらは単なる「生活習慣」の問題ではなく、自律神経と代謝の失調かもしれません。
耳から整える。今、それが可能になりました。
🔸 こんな方におすすめです
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耳鳴り・慢性頭痛・頑固な首肩こり
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自律神経の乱れ(不眠、めまい、息切れ、疲労感など)
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生活習慣病、特に肥満・過食を根本から改善したい方
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病院で検査しても「異常なし」と言われる不調を抱える方
耳介療法は、体を“聴く”治療です。
目に見える不調だけでなく、まだ言葉にならない違和感をキャッチしてくれる。
それが「耳が全身の地図」である、という真意なのかもしれません。
🔸 ご相談は、自律神経外来へ
あなたの不調が、YNSAだけで届かないとき。
耳介療法が、新しい道を開いてくれるかもしれません。
ぜひ一度、自律神経外来でご相談ください。
私たちは、あなたの声なき声を、耳から聴きにいきます。


